おでこのシワに対し、ボトックスで取り切れない部分に対する有効な美容施術は何か？名古屋の美容皮膚科医が解説

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2024.02.26|ブログ

おでこのシワに対し、ボトックスで取り切れない部分に対する有効な美容施術は何か？　名古屋の美容皮膚科医が解説

こんにちは、Ｗスキンクリニック名古屋、美容皮膚科医の加藤晃司です。

今回は、おでこのシワに対し、ボトックスで取り切れない部分に対する有効な美容施術は何か？について解説します。

おでこのシワに対し、まず思いつく美容施術はボトックスだと思います。

ボトックスは、おでこのシワを減少させるための非常に効果的な美容医療治療法の一つです。この治療のメカニズムと効果について詳しく説明します。

（１）メカニズム

筋肉の活動抑制:

ボトックスは、ボツリヌス毒素タイプAを用いて筋肉の動きを一時的に弱めることで作用します。この毒素は、神経細胞が筋肉に収縮信号を送るのを阻害することにより、筋肉の緊張を減少させます。

神経伝達物質の放出抑制:

具体的には、ボトックスはアセチルコリンという神経伝達物質の放出を阻害します。アセチルコリンは、神経から筋肉への信号伝達に必要な物質です。この放出が抑制されると、筋肉の収縮が減少し、結果として表情によって生じるシワ（例えば、おでこの横ジワ）が目立たなくなります。

（２）効果

シワの減少:

ボトックス治療の直接的な効果は、おでこのシワや額の縦ジワ、眉間のしわ（俗に言う「怒りのしわ」）の減少です。筋肉の動きが抑えられることで、これらのシワが自然に平らになり、肌が滑らかに見えるようになります。

持続期間:

ボトックスの効果は一時的で、通常は3〜6ヶ月持続します。その後、徐々に筋肉の活動が回復し、シワが再び現れ始めます。持続期間は個人差があり、治療を重ねることで持続期間が長くなることがあります。

予防的効果:

定期的にボトックス治療を受けることで、新たなシワの形成を予防し、既存のシワの深さを減少させることができます。表情筋の使用が減ることで、シワが深く刻まれるのを防ぎます。

ボトックスはこのようにおでこのシワに有効ですが、まゆげに近い部分のシワは、まゆげを上に引き上げる筋肉に効きすぎると、まゆげが垂れてしまう可能性あるため、打ちにくい部分です。

また、表面の細かいシワは、細胞の劣化によるできているため、細胞のハリをもどさないとシワは消えません。

ボトックスで取り切れないシワに対して有効な美容施術は以下のものがあげられます。

（１）リジュラン (Rejuran)

リジュランは、サーモンのDNAから抽出されたポリヌクレオチド（PN）を主成分とするスキンヒーラーで、肌の自己再生能力を高めることで知られています。この治療は、肌の細胞を修復し、コラーゲンの生成を促進することで、肌の総合的な質を改善します。おでこのシワに対しても、リジュランは肌の深い層に作用し、細胞レベルでの再生を促すことで、シワの減少と肌の滑らかさを向上させる効果が期待できます。

（２）エクソソーム (Exosome)

エクソソーム治療は、細胞間コミュニケーションに重要な役割を果たすエクソソーム（細胞由来の小胞体）を使用した施術です。これらは、成長因子やタンパク質など、細胞の再生や修復に必要な物質を豊富に含んでいます。おでこのシワに対してエクソソームを用いると、肌の修復プロセスが促進され、シワの目立たない滑らかな肌へと導く効果が期待されます。

（３）プロファイロ (Profhilo)

プロファイロは、非架橋ヒアルロン酸を用いたスキンリモデリング治療で、肌のハリと潤いを回復させることを目的としています。プロファイロは肌に深く浸透し、ヒアルロン酸が肌の水分を保持する能力を高めるとともに、コラーゲンとエラスチンの生成を促進します。これにより、おでこのシワを含む肌の細かいシワやたるみが改善される効果があります。