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2024.02.16|ブログ

レーザー脱毛による硬毛化、そしてその対処方について、名古屋の美容皮膚科医が解説

レーザー脱毛による硬毛化、そしてその対処方について、名古屋の美容皮膚科医が解説

 

 

こんにちは、Wスキンクリニック名古屋、美容皮膚科医の加藤晃司です。

 

 

今回は、レーザー脱毛による硬毛化、そしてその対処方について解説します。

 

レーザー脱毛をしていると硬毛化を時に経験します。

私も全身脱毛をしましたが、一部硬毛化して、その部分に関しては出力やレーザーの種類をかえて当てていますが、脱毛完了するまで通常より時間はかかりました。

 

そもそも硬毛化とはなんなんでしょう

 

①レーザー脱毛による硬毛化はなぜ起こるのか?

 

レーザー脱毛による硬毛化は、レーザー治療後に毛が太く、濃く、時にはより目立つように再生する現象です。この現象は、レーザー脱毛を受ける全ての人に起こるわけではなく、比較的稀ですが、特定の条件下では発生することがあります。硬毛化の正確なメカニズムは完全には解明されていませんが、いくつかの理論が提唱されています。

 

(1)不十分なエネルギー: レーザーのエネルギーが不十分で毛根を完全に破壊することができない場合、毛根が部分的に損傷を受けることがあります。これにより、毛根が修復プロセスを経て、以前よりも太い毛が生えてくることがあります。

 

(2)ホルモンの影響: 特に女性の顔や体の特定の部位で見られるように、ホルモンの変動は毛の成長に影響を与えることがあります。レーザー治療によって刺激された毛根が、ホルモンの変化により太く成長する可能性があります。

 

(3) 遺伝的要因や肌のタイプ: 個人の遺伝的背景や肌のタイプによって、レーザー脱毛後の反応が異なる場合があります。特定の肌のタイプや毛質を持つ人々は硬毛化を経験しやすい可能性があります。

 

硬毛化は、レーザー脱毛のリスクの一つとして認識されていますが、発生する確率は低いとされています。

 

 

②レーザー脱毛で硬毛化は施術後どのくらいの期間で発生するか?

 

レーザー脱毛による硬毛化の発生時期は、個人差が大きく、施術を受けた部位、使用されたレーザーの種類、個人の毛周期、および体質によって異なります。

通常、硬毛化はレーザー脱毛治療後数週間から数ヶ月で発生することがあります。

 

レーザー脱毛は毛の成長周期に合わせて行われるため、全ての毛が成長期にあるわけではありません。そのため、複数のセッションを経て初めて全体的な脱毛効果が得られます。硬毛化が発生する場合、以下のようなタイムラインで見られることがあります:

 

(1)治療直後~数週間: 初期の変化が見られることがありますが、この時期に硬毛化を明確に確認するのは難しい場合があります。毛が自然に抜け落ちる「脱毛期」を経て、新しい毛の成長が見られます。

 

(2)数週間~数ヶ月後: 新しい毛の成長サイクルが始まり、この時期に硬毛化の兆候が明らかになることがあります。レーザー治療によって損傷を受けた毛根から生える新しい毛が、以前より太く、濃く見える場合があります。

 

(3) 数ヶ月後~1年後: 複数のレーザー脱毛セッションを経て、硬毛化の状態が安定することがあります。この期間は、毛周期全体を通じてレーザーの影響を評価するのに適しています。

 

 

③レーザー脱毛で硬毛化した毛に対して、有効な手段は?

 

レーザー脱毛後に硬毛化を経験した場合、いくつかの対策や治療方法があります。これらの方法は、硬毛化した毛を薄くする、または除去することを目的としています。有効な手段には以下のものが含まれます:

 

(1)レーザー脱毛の調整: 硬毛化が発生した場合、使用するレーザーの種類やエネルギーレベル、パルス幅の調整が有効な場合があります。

 

(2)異なる種類のレーザーの検討: 特定のレーザーが硬毛化を引き起こした場合、異なる波長を持つレーザーに変更することで改善されることがあります。例えば、アレキサンドライトレーザーからNd:YAGレーザーへの変更などが考えられます。

 

(3)トップカル治療: 毛の成長を遅らせるために、処方薬や市販のトップカル製品(例:エフロルニチンクリーム)を使用する方法です。これらは直接肌に塗布し、毛の成長を抑制します。

 

(4)電気脱毛: 硬毛化した毛に対して、レーザー脱毛が効果的でない場合、電気脱毛が有効な選択肢となることがあります。電気脱毛は毛穴一つひとつに細い針を挿入し、電流を流して毛根を破壊する方法です。時間がかかるものの、個々の毛に対して高い効果を期待できます。

 

(5)ホルモン治療: 硬毛化がホルモンの影響によるものである場合、ホルモンバランスを調整する治療が有効な場合があります。内分泌学者や婦人科医と相談し、適切なホルモン治療を検討することが重要です。

 

(6)生活習慣の改善: 栄養バランスの取れた食事や適度な運動は、ホルモンバランスに良い影響を与え、結果的に毛の成長に影響を与える可能性があります。

 

④アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーはどちらが硬毛化しやすいか?

 

アレキサンドライトレーザーとNd:YAGレーザー(ヤグレーザー)に関して、硬毛化しやすさを一概に比較するのは難しいです。硬毛化はレーザー脱毛における比較的稀な副作用であり、その発生はレーザーの種類だけでなく、治療を受ける人の肌のタイプ、毛の色、毛の質、レーザーの設定(エネルギーレベル、パルス幅)、多くの要因によって影響を受けます。

 

アレキサンドライトレーザー(755nm)は主に明るい肌のタイプに適しており、比較的細い毛に高い効果を発揮しますが、暗い肌の人に使用する際は慎重なエネルギー調整が必要です。一方、Nd:YAGレーザー(1064nm)は深い浸透力を持ち、暗い肌のタイプにも安全に使用できるため、広範囲の肌のタイプに対応可能ですが、より深くまで到達するために強いエネルギーが必要とされる場合があります。

 

硬毛化に関しては、以下の点を考慮する必要があります:

 

(1)肌のタイプと毛の色: アレキサンドライトレーザーは明るい肌に対しては非常に効果的ですが、暗い肌ではリスクを伴う可能性があります。Nd:YAGレーザーは肌の色にかかわらず安全に使用できる可能性がありますが、適切な設定でなければ硬毛化を引き起こす可能性もあります。

 

(2)エネルギーの調整: 不適切なエネルギーレベルでの治療は、いずれのレーザータイプを使用しても硬毛化のリスクを高める可能性があります。エネルギーが低すぎると毛根を十分に破壊できず、硬毛化を引き起こす可能性があります。

 

(3)個人の反応: 個々の肌の反応は予測が難しく、同じレーザー治療でも人によって結果が異なることがあります。

 

結局のところ、アレキサンドライトレーザーとNd:YAGレーザーのどちらが硬毛化しやすいかは、治療を受ける人の個々の特性や使用されるレーザーの設定に大きく依存します。

 

 

まとめ

今回は、レーザー脱毛による硬毛化、そしてその対処方について解説しました。

 

硬毛化の原因かメカニズムは仮説は検証されていますが、原因を確定できていないのが現状です。

 

ですので、どのタイプの脱毛器を使ったとしても、硬毛化のリスクはある、ということです。

 

肌タイプに合わせてアレキサンドライトレーザーとヤグレーザーを使いわけることはできても、どちらのレーザーがより硬毛化しないかの結論はでていませんし、硬毛化した毛に対する有効な手段も決定的なものがあるわけではありません。

 

レーザー脱毛で進めていくならば、レーザーの種類、出力を調整しながら、対応していくしかないと思います。

 

ジェントルマックスプロはアレキサンドライトレーザーとヤグレーザーを使い分けることができるので、レーザー脱毛器の中では対応できるケースが多いと思われます。

 

 

 

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Wスキンクリニック名古屋

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