多汗症の原因、治療法、ミラドライのメカニズムについて、名古屋の美容皮膚科医が解説。

 

 

こんにちは

 

 

Wスキンクリニック名古屋、美容皮膚科医の加藤晃司です。

 

今回は、多汗症の原因、治療法、ミラドライのメカニズムについ解説します。

 

 

寒い冬の間に多汗症の治療をやってしまおうという方、増えています。

 

多汗症は塗薬、内服、ボトックスなど対症療法はありますが、根本治療にはミラドライ、外科手術が必要です。

 

 

まずは多汗症の原因、そしてミラドライのメカニズムを解説します。

 

 

①多汗症の原因

 

多汗症、または過剰な発汗の原因はいくつかあります。多汗症は大きく分けて二種類に分類されます：原発性多汗症と二次性多汗症。

 

原発性多汗症：

このタイプの多汗症は、特定の体の部位、特に手のひら、足、脇の下、または顔で発汗が過剰に見られます。

原因は完全には明らかにされていませんが、遺伝や自律神経系の過活動が関与していると考えられています。

情緒的なストレスや緊張感が症状を悪化させることがあります。

 

二次性多汗症：

全身性の発汗を伴うことが多く、特定の健康状態や病気が原因で起こります。

代表的な原因には、感染症、内分泌障害（例：甲状腺機能亢進症）、糖尿病、薬剤の副作用、更年期障害などがあります。

また、がんや神経系の障害など、より深刻な健康問題の兆候として現れることもあります。

 

 

②多汗症の治療

 

多汗症の治療法は、症状の程度や原因に応じて異なります。以下は一般的な治療オプションの概要です。

 

トピカル治療（外用薬）:

アルミニウム塩を含む制汗剤: これらは特に軽度から中等度の脇の下の多汗症に効果的です。夜間に清潔な肌に塗布し、朝に洗い流すことが一般的です。

 

薬物療法:

抗コリン薬: これらは全身性の発汗を減らすために用いられますが、口渇や視覚障害などの副作用があります。

 

イオントフォレーシス:

手や足の過度の発汗に効果的です。この治療では、水に浸した手や足に軽度の電流を流し、一時的に汗腺をブロックします。

 

ボトックス注射:

ボツリヌス毒素を用いて、特に脇の下の発汗を減らします。効果は数ヶ月間続きますが、継続的な治療が必要です。

 

ミラドライ治療:

脇の下の汗腺をマイクロ波エネルギーで破壊する方法です。永続的な結果が期待できます。

 

手術:

重度の場合に考慮される選択肢で、汗腺の除去や胸部交感神経の切断（交感神経節ブロック）が含まれます。

 

ライフスタイルの変更:

ストレスを減らすためのテクニック、適切な服装の選択、適切なスキンケアなども役立ちます。

 

③ミラドライのメカニズム、副作用について

 

ミラドライ治療は、特に脇の下の多汗症に対する非侵襲的な治療方法で、以下のようなメカニズム、効果、および副作用を持ちます。

メカニズム

 

マイクロ波エネルギーの利用: ミラドライはマイクロ波技術を使用して脇の下の汗腺に熱エネルギーを適用します。

ターゲットの汗腺破壊: この熱エネルギーは汗腺を破壊し、永続的に発汗を減少させる効果があります。

表皮の保護: 治療中、表皮（肌の表面）は冷却されるため、表皮へのダメージを最小限に抑えることができます。

 

効果

 

永続的な発汗減少: 汗腺は再生しないため、ミラドライ治療による効果は永続的です。

即時的な結果: 多くの患者さんは、一回の治療後に即時的な発汗減少を経験します。

繰り返し治療の可能性: 最適な結果を得るためには、複数回の治療が必要な場合があります。

 

副作用

 

一時的な不快感: 治療後、脇の下に一時的な腫れや痛みが生じることがあります。

感覚変化: 一部の患者さんは治療部位に一時的な感覚鈍化や感覚異常を経験することがあります。

短期的な赤みや腫れ: これらの副作用は通常、数日から数週間以内に自然に解消します。

 

 

まとめ

今回は、多汗症の原因、治療法、ミラドライのメカニズムについ解説しました。

ミラドライは３０分から１時間程度で施術が終わり、手術ではないので傷跡も残りません。

多くの人に施術してきましたが、１回の施術でほぼ改善していると思います。

副作用も麻酔薬と同時に生理食塩水を神経保護のために多く使用するため、脇に水分が入っている感覚はあると思いますが、日常生活に支障はありません。

汗腺をマイクロ波で破壊するため、効果は永続的です。

ぜひ夏を迎える前に施術して、多汗症をなおしてしまいましょう。

 

 

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Ｗスキンクリニック名古屋

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