メディカルダイエット内服、新しく２剤、追加になりました。メトホルミン、ボグリボースの作用機序、効果について。

 

 

Wスキンクリニック名古屋、美容皮膚科医、加藤です。

 

今回はメディカルダイエット用の内服、メトホルミンとボグリボースの２剤について解説します。

 

ダイエットのための内服は、使えるものがたくさんでてきました。

 

自身の生活スタイルに合わせてうまく組み合わせることで、それほど負担なく目標体重まで減量、そしてその体重の維持をできるようになりました。

 

私自身もクリニックで取り扱っている内服はすべて使ってきましたが、どれも効果を認めています。

 

選択肢は多い方がいいので、今回取り扱う内服を２剤増やしました。

 

 

 

 

 

まずはメトホルミンから説明します。

 

①メトホルミン

 

メトホルミンは、体重管理やダイエットに関する効果が注目されています。メトホルミンのダイエットに関する作用機序は、以下のように複数の面から考えられています。

 

インスリン感受性の向上: メトホルミンは、体のインスリン感受性を高めることで、血糖値の調節を助けます。インスリン感受性が高まると、体が糖を効率よくエネルギーとして利用し、脂肪の蓄積が抑制される可能性があります。

 

肝臓における糖新生の抑制: メトホルミンは肝臓での糖新生（新たに糖を生成する過程）を抑制することにより、血糖値の上昇を緩やかにします。これにより、食後の急激な血糖値の上昇を避け、体脂肪の蓄積を減らす効果が期待されます。

 

食欲の抑制: 一部の研究では、メトホルミンが食欲を抑制する可能性が示唆されています。食欲が減ると、自然と摂取カロリーが減少し、体重減少につながることがあります。

 

腸内細菌叢の改善: 最近の研究では、メトホルミンが腸内細菌叢（腸内の微生物群）に影響を与え、肥満や代謝に関与する可能性が示されています。

 

 

次にボグリボースについて説明します。

 

 

②ボグリボース

 

ダイエットや体重管理におけるボグリボースの作用機序は以下のように説明されます。

 

炭水化物の消化吸収の遅延: ボグリボースはα-グルコシダーゼ阻害剤として作用し、小腸での炭水化物の分解を遅らせます。これにより、炭水化物からの糖の吸収が遅くなり、食後の血糖値の急激な上昇を抑えます。血糖値の急上昇を抑制することで、インスリンの過剰分泌を防ぎ、脂肪の蓄積を抑える効果が期待されます。

 

食欲の抑制: 食後の血糖値の上昇が緩やかになることで、食後の空腹感や食欲が抑えられる可能性があります。これにより、間食や過食を減らし、カロリー摂取の抑制につながることが考えられます。

 

体重管理の補助: ボグリボースによる直接的な体重減少効果は限定的ですが、血糖コントロールを改善することにより、体重管理を補助する効果があります。特に、食事制限や運動と併用することで、体重減少に対する効果が高まる可能性があります。

 

当院でのダイエット内服についてはこちら

https://www.w-clinic-nagoya.com/oral-diet

 

まとめ

今回は、メトホルミン、ボグリボースの２剤について解説しました。

メディカルダイエットをする場合、目標体重まで速やかに体重を減らす場合の主剤は、食欲をコントロールする薬になります。

GLP-1注射剤、リベルサス、サノレックス、のような薬です。食事量を下げ過ぎても調子が悪くなることあるので、その場合は、スーグラ、カナグル、ゼチーア、アカルボース、ボグリボース、メトホルミン、などを併用します。

目標体重まで落ちて維持期となったら、食欲に関してはサノレックス頓服、スーグラ、カナグル、メトホルミンを使うなら常用、食事内容に合わせて、ゼチーア、アカルボース、ボグリボースを頓服で、といった感じでしょうか。

ダイエット内服は便秘になりやすいので、便秘改善と内臓脂肪対策で、防風通聖散を使用するのはおすすめです。

 

 

体重が落ちれば見た目だけでなく、健康にとっても非常にいいです。

私もメディカルダイエットはじめてから、健康診断のデータはかなり改善しました。

 

特にグルコースは糖化を細胞にもたらし、細胞の老化を加速させます。アンチエイジングの観点からも糖質の排除は重要です。

 

 

Wスキンクリニックではダイエット内服、オンライン診察後に郵送も行っております。ぜひご利用ください。

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Ｗスキンクリニック名古屋

理事長　加藤晃司

 

 

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