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2025.12.10|ブログ

冬のあいだにこっそり体重を落として、春には「なんとなくスッキリしてる?」と言われたい―― でも 「炭水化物だけは減らせない…!」 という方、かなり多いです。Wスキンクリニック名古屋

冬のあいだにこっそり体重を落として、春には「なんとなくスッキリしてる?」と言われたい――
でも 「炭水化物だけは減らせない…!」 という方、かなり多いです。

今回は、
「炭水化物をやめられないタイプのダイエット」 で、
内服薬の メトホルミン/スーグラ(SGLT2阻害薬)/アカルボース が
どのように役立つ可能性があるのかを、わかりやすく解説していきます。


1.「炭水化物がやめられない」人の特徴

炭水化物(ご飯・パン・麺・甘いもの)を多く食べると、

食後血糖が急上昇 → インスリンが大量に分泌

そのあと血糖がストンと下がり、
「また何か食べたい」「甘いものが欲しい」という状態になりやすい

という 「血糖のジェットコースター」 状態になりがちです。

この状態が続くと…

空腹感・間食が増える

体脂肪がたまりやすくなる

将来的な糖尿病リスクが高くなる

という 「太りやすい体質」 に近づいてしまいます。

ただし…

「炭水化物をゼロに!」と頑張りすぎると、

イライラ・だるさ・頭が回らない

無理した反動でドカ食い

となってしまうことも少なくありません。

そこで、

「食事内容はある程度リアルなまま」
「血糖の乱高下や脂肪がつきやすい状態を、薬で少しサポートする」

という考え方で、
代謝を整える内服薬 を併用していくケースがあります。

2.メトホルミン:基礎代謝・糖代謝を底上げする薬
もともとの適応

メトホルミンは、もともと 2型糖尿病の治療薬 です。
海外では、肥満やインスリン抵抗性、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)などでも広く使われており、
「インスリン抵抗性を改善する薬」としてよく知られています。

作用のイメージ

メトホルミンには、主に以下のような作用があります:

肝臓から作られる糖(ブドウ糖)を減らす
→ 空腹時の血糖を下げる

筋肉などでの糖の利用を良くする
→ 同じ血糖でも「エネルギーとしてしっかり使われる」方向へ

インスリン抵抗性を改善する
→ インスリンが効きやすくなり、「太りやすい体質」を緩和

この結果として、

体重増加を抑えやすくなる

人によっては体重が少しずつ減っていく

食後のダルさや眠気が軽くなることもある

といった効果が期待できます。

炭水化物をやめられない人との相性

炭水化物が多い生活では、
インスリンが過剰に出やすく、将来の糖尿病リスクも高まりやすくなります。

メトホルミンは、

炭水化物を完全にゼロにできない人でも、血糖とインスリンのバランスを整えるサポート役

「同じ食事でも太りにくい体に少し近づける」イメージ

として用いることがあります。

副作用・注意点

よくある副作用

胃もたれ・お腹が張る・下痢・吐き気
→ 少量から始め、体調を見ながら調整することで軽くできることが多いです。

まれではありますが、「乳酸アシドーシス」という重い副作用のリスクがあるため、
腎機能が悪い方・重い心不全・肝障害・脱水状態の方 などには注意が必要です。

飲み方・量・適応は必ず医師の診察で判断します。

3.スーグラ(SGLT2阻害薬):余分な糖を「尿として外に出す」薬
もともとの適応

スーグラ(一般名:イプラグリフロジン)は
SGLT2阻害薬 というタイプの糖尿病治療薬です。

腎臓で 糖を再吸収するトランスポーター(SGLT2) をブロックすることで、

「血液中の余分なブドウ糖を尿に混ざって捨てる」

というユニークな作用を持っています。

作用のイメージ

余分な糖を尿と一緒に出す
→ 1日あたり約200〜300kcal程度、
「強制的にカロリーを捨てている」ような状態に

血糖を下げることで、インスリン分泌の負担を減らす
→ インスリン過多による「太りやすい体」を和らげる方向へ

体重・内臓脂肪・血圧の低下が見られることもあり、
医学的にも体重減少・心血管リスク・腎保護などで注目されています。

炭水化物をやめられない人との相性

炭水化物をしっかりとる方は、それだけ糖の摂取量も多くなりがちです。

スーグラを使用すると、余分な糖を尿として外に出すことで、摂りすぎたカロリーの一部をカットできます。

もちろん、
「薬を飲んでいるからいくら食べても良い」という意味ではありませんが、

食事をいきなり大きく変えられない

炭水化物をやめるとストレスが強すぎる
という方には、現実的な範囲で体重管理をサポートする選択肢の一つになり得ます。

副作用・注意点

尿に糖が増えることで

尿路感染症

カンジダなどの性器感染症
が起こりやすくなることがあります。

脱水や血圧低下、まれに「ケトアシドーシス」と呼ばれる状態が起こることもあるため、
水分摂取や体調管理が重要です。

腎機能が非常に悪い方、脱水傾向のある方 などは注意が必要です。

他の糖尿病薬との組み合わせでは低血糖のリスクが上がる場合もあるため、
必ず医師の調整のもとで使用します。

4.アカルボース:糖の「吸収スピードをゆっくり」にする薬
もともとの適応

アカルボースは、α-グルコシダーゼ阻害薬 と呼ばれる糖尿病薬で、
小腸での炭水化物の分解を邪魔することで、

「食べた炭水化物がゆっくりゆっくり吸収されるようにする」

薬です。

作用のイメージ

ご飯やパン、麺などの デンプンがブドウ糖に分解されるスピードを遅くする

その結果、

食後の血糖の「急上昇」を抑える

インスリンの急な大量分泌を抑える

食後の眠気・だるさ・強い空腹感を緩和しやすい

という効果が期待できます。

炭水化物をやめられない人との相性

「どうしてもご飯・パン・麺は食べたい」「家族と同じメニューを食べたい」という方でも、

血糖の上がり方をなだらかにする

その結果、脂肪として蓄積されるリスクを少し減らす

といったメリットが期待できます。

特に、

食後に強い眠気が出る

甘いものを食べた後に、すぐまた何か食べたくなる

といった、血糖の乱高下タイプ の方に合うことがあります。

副作用・注意点

炭水化物が腸内で長く残ることで、

お腹の張り

ガスが増える

軟便・下痢
が出やすくなります。

飲み始めや、炭水化物が多い食事のときに症状が強く出やすいため、
食事内容の調整も一緒に考えていきます。

他の糖尿病薬との併用で低血糖が起きた場合には、
ブドウ糖での補給が必要(砂糖よりブドウ糖が望ましい)など、
取り扱いに特有の注意点があります。

5.3つの薬の違いと「向き・不向き」

あくまでイメージですが、
炭水化物がやめられない方をサポートする際の特徴をまとめると…

メトホルミン
→ 「インスリン抵抗性を改善し、太りやすい体質そのものを少し整える薬」
→ 基礎代謝・糖代謝の土台を作るイメージ

スーグラ(SGLT2阻害薬)
→ 「余分な糖を尿として外に出してしまう薬」
→ 摂りすぎた分を“排出”するイメージ

アカルボース
→ 「炭水化物の吸収スピードをゆっくりにする薬」
→ 血糖の乱高下を防ぎ、太りにくいリズムにするイメージ

実際の処方では、

血液検査の結果(血糖・HbA1c・インスリン・脂質・肝腎機能など)

既往歴(糖尿病・心疾患・腎機能障害など)

生活スタイル(食事パターン・仕事・運動量)

を総合的に見たうえで、
どの薬が合うか/そもそも薬が必要か を判断していきます。

6.「薬さえ飲めば痩せる」ではなく、「現実的に続けられるダイエット」のために

ここが一番大切なポイントですが、

これらの薬はあくまで
「ダイエットのサポート役」 であり、
主役は「生活習慣(食事・運動・睡眠)」です。

内服薬を使うメリット

食事制限を極端にしなくても、代謝面のハンデを少し埋める ことができる

炭水化物をある程度摂りながら、体重増加を抑えたり、緩やかな減量を目指しやすい

将来の糖尿病や生活習慣病リスクを、早めの段階からケアできる

でも、同時に行いたいこと

炭水化物の「質」を少しずつ変えていく

白米 → 雑穀米

菓子パン → 全粒粉パン+たんぱく質 など

夜遅い時間のドカ食いを減らす工夫

軽い運動(とくに 「歩く+筋トレ少し」)

睡眠の質を整える(睡眠不足はそれ自体が太りやすさの原因)

薬だけに頼るのではなく、
「現実的に続けられる生活改善」+「医学的なサポート」 を組み合わせていくことが
リバウンドしにくいダイエットにつながります。

7.Wスキンクリニック名古屋でのダイエット相談

名古屋市東区の Wスキンクリニック名古屋 では、

冬のあいだに体重を落としたい方

炭水化物がどうしてもやめられない方

将来の糖尿病やメタボが心配な方

すでに血糖値や脂質が少し高めと指摘されたことがある方

に対し、

血液検査を含めた 代謝状態のチェック

食事・生活スタイルに合わせた 現実的なダイエットプラン

必要に応じて
メトホルミン・SGLT2阻害薬(スーグラ)・アカルボース などの
医学的サポート

をご提案しています。

「炭水化物が好きだからダイエットは無理」ではなく、
『炭水化物とうまく付き合いながら痩せていく』 という選択肢もあります。

冬の間に少しずつ体重と体質を整えて、
春・夏をもっと軽やかに迎えたい方は、
ぜひ一度ご相談ください。